OpenCV - Windows で OpenCV を導入する方法 (2018年10月版)
概要
手順
1. ソースコードをダウンロードする。
OpenCV 3.4.3 のソースコード opencv-3.4.3.zip 及び OpenCV's extra modules 3.4.3 のソースコード opencv_contrib-3.4.3.zip をダウンロードし、解凍する。
E:\OpenCV\3.4.3 というフォルダを作成し、以下のように解凍したディレクトリを配置した。
場所はどこでもよいので、違う場所に置いた場合は以下の説明のパスは適宜読み替える。
E: └─OpenCV └─3.4.3 ├─opencv_contrib-3.4.3 └─opencv-3.4.3
2. CMake GUI でプロジェクトファイルを生成する。
CMake GUI を起動し、以下のように設定し、「Configure」ボタンをクリックする。
- Where is the source code: E:\OpenCV\3.4.3\opencv-3.4.3
- Where to build the binaries: E:\OpenCV\3.4.3\build
コンパイラを選択し、「Finish」をクリックする。
試した環境では「Visual Studio 2017」を使っており、64bit 版のバイナリを生成したいので、「Visual Studio 15 2017 Win64」を選択した。
Configuration が完了すると、以下のような画面になる。
「OPENCV_EXTRA_MODULES_PATH」という項目を探し、「F:/OpenCV/3.4.3/opencv_contrib-3.4.3/modules」を設定し、もう一度「Configure」ボタンをクリックする。
「Configuring done」と正常に完了した場合、「Generate」をクリックする。
「F:\OpenCV\3.4.3\build」に「OpenCV.sln」が生成されるので、クリックして、Visual Studio で開く。
「Debug」モードにし、ソリューションエクスプローラーの「INSTALL」を右クリックし、「BUILD」を選択する。
同様に、「Release」モードにし、ソリューションエクスプローラーの「INSTALL」を右クリックし、「BUILD」を選択する。
ビルドが成功していれば、「E:\OpenCV\3.4.3\build\install\x64\vc15\bin」にバイナリが生成されている。
「環境変数を編集」を開き、以下の環境変数を追加する。
「OPENCV_DIR」に「F:\OpenCV\3.4.3\build\install」を設定する。
「Path」に「F:\OpenCV\3.4.3\build\install\x64\vc15\bin」を追加する。
OpenCV が使えるか試す。
以下のサンプルプロジェクトをビルドして、インストールがうまくできているか確認する。
sample ├─CMakeLists.txt └─src └─main.cpp
CMakeLists.txt
cmake_minimum_required(VERSION 2.8) project(sample) add_executable(${PROJECT_NAME} src/main.cpp) find_package(OpenCV REQUIRED) include_directories(${OpenCV_INCLUDE_DIRS}) target_link_libraries(${PROJECT_NAME} ${OpenCV_LIBS})
main.cpp
#include <opencv2/opencv.hpp> int main() { cv::Mat img(100, 100, CV_8UC3, cv::Scalar(255, 255, 0)); cv::imshow("sample", img); cv::waitKey(); }
以下のような水色の画像が表示されれば成功。